患者さまに寄り添う白内障の名医
【佐藤香先生/だんのうえ眼科クリニック 亀有院】

常磐線「亀有駅」からすぐ近くにある「だんのうえ眼科クリニック 亀有院」。院長の佐藤香(さとうかおり)先生は、小児眼科から眼科手術全般(白内障手術、眼瞼手術、網膜硝子体手術、緑内障手術等)、美容医療まで、あらゆる眼科疾患や目の周りの美容に対応していります。目の悩みに寄り添いながら、地域に密着した親しみやすいクリニックになることを目指す佐藤先生に、医師になったきっかけや亀有の患者さまに対する想いについて詳しく伺いました。
三代続く医療の志と、趣味から見つけた天職
____先生が医師を目指されたきっかけについて教えてください。
私の父も祖父も、地域に密着した内科のクリニックを営んでいました 。物心ついた頃から、白衣を着た父や祖父が家の中を歩いているのが日常の風景で、医師という職業はとても身近な存在でした 。特別なエピソードがあったわけではないのですが、地域の皆さまの健康を維持するために一生懸命な2人の背中を見て、私も自然と同じ道を目指すようになりました。ですから、当たり前のように「自分もなるべきなのかな……」と思いながら、この道に進んだ、という感じです 。
____先生が眼科に進まれた理由について教えてください。
家族に内科医が多かったので、もし家族の誰かが病気になった時、内科系の疾患であれば助けてくれる人が身近にいると思っていました 。私は違う分野、特に外科系に進んだ方が、より家族や周りの人を助けられると思ったのです 。そこで、最初は整形外科か眼科かで悩みました 。しかし整形外科の手術では、手術の際に、研修医が何時間もずっと患者さまの足を持ち続けなくてはなりません 。体力が必須であるのを知り、「私にはこの道は難しいかもしれない」と感じました 。
一方で眼科は、顕微鏡を覗きながら座って行う、非常に繊細な手術がメインです 。目はとても綺麗な組織ですし、細かい作業のほうが性格に合っていると思いました 。もともと細かい作業が大好きで、大学時代、携帯ケースをビーズで飾る「デコ」が流行した際、私も夢中になっていましたね 。初めて手術器具を持った時、不思議なことに、すっと手に馴染む感覚がありました 。そこでデコのピンセットの大きさと眼科手術で使う器具の大きさがほとんど同じであることに気づいたのです。趣味が仕事に直結するなんて、本当に不思議なことだと思います 。
目の光を取り戻す喜び、そして患者さまにひたすら寄り添う診療スタイル
____先生が眼科医として、特にやりがいを感じるのはどのような時でしょうか?
手術を通して、患者さまの視力が回復した時ですね。私が専門にしている白内障は、手術で根本的な治療が可能な病気です 。重症化した方でも、手術によって目がよく見えるようになり、生活の質を大きく改善できる、非常にやりがいのある分野です。
目が見えない状態は、生活に大きな不便と不安をもたらします 。光がようやく分かる程度まで視力が落ちていた患者さまが、手術の翌日に1.5まで見えるようになった時などは、「この方を救えた!」という実感で胸がいっぱいになりますね 。手術を終えた患者さまが、待合室で感極まって泣いている姿を見ると、本当に眼科医になってよかったと心から思いますし、また頑張る勇気がわいてきます 。患者さまには心から感謝しています 。
____患者さまと向き合う際に、先生が最も大切にされていることは何でしょうか?
とにかく患者さまのお話を聞くことです 。こちらが先に何かを言ってしまうと、患者さまは本当に言いたいことを言えなくなってしまうことがあります。まずはひたすら聞いて、患者さまが何を伝えたいのか、どんなお人柄なのかを理解するように努めています 。
その上で、その方に合わせた言葉を選ぶようにしています 。不安が強い方には安心できるような言葉をかけ、悩んでいる方の背中を押してあげることもありますね 。時には「今やらなきゃダメよ」と、厳しくお伝えすることも必要です 。患者さまが思っていることを、なるべく引き出せるような空間づくりを心がけています 。
世界が知る下町・亀有で。温かい人々との出会いが日々の力に
____地域に根ざしたクリニックを心がけています。
地域医療で成功されている先生方は、「傾聴力のある先生」が多いのではないでしょうか 。大学病院などでは、どうしても一方的に先生の話を聞くイメージがあるかもしれません。しかし地域に根ざしたクリニックでは、むしろ親しみやすさが大切だと思います 。
患者として歯医者さんに行った際、「治療を後回しにしたことを怒られたら嫌だな……」と感じたことがありました。患者さまも同様です。不安な時に「なんでこんなになるまで放っておいたんだ」と言われたら、嫌な気持ちになるでしょう 。自分がされて嫌なことは、患者さまにはしないようにしています 。
____亀有の患者さまに対する想いを教えてください。
このエリアに来てまだ1年半ほどですが、来る前は「下町」というイメージが強かったですね 。実際に診療してみると、本当に優しくて、おしゃべり好きな明るい方が多いことがわかりました。診療中も話が盛り上がって、つい長話になってしまうこともありますね 。
また学校健診などで子どもたちと接する機会も多いのですが、とても素直なお子さんが多いと感じます 。健診の時も先生の言うことをしっかり聞いて、きちんと整列してくれるので、スムーズに診療ができます。お子さんたちがのびのびと育っている、素敵な環境だなと感じますね 。
亀有は世界的に有名で、海外の先生にもかなり認知されています 。そのような世界でも有名な地域で医療に携われていることに、とても感謝しています 。
____最後に患者さまへのメッセージをお願いします。
目の手術を怖いと感じるのは当然のことだと思います。私自身、毎日手術をしているため、患者さまがどれほど不安な気持ちでいらっしゃるかも、日々感じています。だからこそ、まずはお話を聞かせてください。
何に不安を感じ、どうなりたいのかをしっかりお伺いした上で、一人ひとりに合った一番良い方法を一緒に考えていきたいですね。安心して頼っていただける存在でありたいと思っていますので、どんな些細なことでも、お気軽にご相談ください。

院長 佐藤香
獨協医科大学を卒業後、獨協越谷病院眼科を経て、八潮中央総合病院眼科医長、アイケアクリニック院長、医療法人トータルアイケア理事、アイケアクリニック東京院長(旧:アイケアクリニック銀座院)を歴任。株式会社EyeMed Innovations 代表取締役を務め、医療法人社団栄和会 だんのうえ眼科グループの主任執刀医に就任し、現在に至る。
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問い合わせ
03-5629-1055
医療法人社団栄和会 だんのうえ眼科 亀有院
公式ホームページ:https://d-eyeclinic-kameari.jp/
取材日: 2025年8月19日