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INTERVIEW
名医インタビュー
2026.01.30
形成外科
千葉

患者さんのQOL向上に尽力する形成外科の名医
【林みどり先生/医療法人社団啓明会 みどりクリニック 千葉中央】

まさてる散歩〜あなたの街の頼れるクリニック訪問〜

J R千葉駅から徒歩9分のところに位置する「みどりクリニック 千葉中央」。医学的根拠はもちろん、美しさ・機能性・ライフスタイルにも配慮し、患者さんの「こうなりたい」という気持ちに寄り添いながら、一緒に考えることを目指しています。6代続く医師家系に育ち、大学病院や専門施設で研鑽を積んだ林みどり院長。今回は、先生が医師を志したきっかけや、地元・千葉での開業に込めた想い、そして基幹病院との連携を重視する「地域医療のあり方」についてお話を伺いました。

医療一家に生まれ、「QOL向上」を軸に形成外科医へ

____林先生が医師を目指そうと思われたきっかけについて教えてください。

私の家系は私で6代目になります。江戸時代まで遡り、明治生まれの祖父母も医師という、常に医療が身近にある環境で育ちました。周囲からは「医師になるのが当たり前」という目で見られてきましたし、自分自身も自然とその道を歩んでいました。

ただ、単に跡を継ぐというだけでなく、受験期には「人のQOL(生活の質)を上げられる医療をやりたい」という明確なモチベーションもありました。医学部に入ってからは、実際に手を動かして治療の結果が目に見えて分かる「外科」の魅力に惹かれました。消化器外科や産婦人科など様々な科を経験しましたが、どこで手術を見学しても楽しくて(笑)。最終的には、医師を志した当初の目的である「QOLの向上」に最も直結し、職人気質に技術を突き詰められる形成外科を選びました。

____どのような想いで開業を決意されたのでしょうか?

長く形成外科医として勤務する中で、日本の保険制度による「保険診療と自由診療の壁」に直面したことが大きなきっかけです。 例えば、乳がんの手術後に保険で乳房再建を行った患者さんが、左右のバランスを整えるために健康な方の胸も調整したいと望まれても、今の制度では同一施設で対応するのが難しいケースがあります。学問としては同じ形成外科なのに、制度のせいで患者さんが適切な場所を探して振り回されてしまうのです。

こうした現状を解消し、保険診療を軸としながらも、患者さんのニーズに合わせて柔軟に対応できる場を作りたいと考えました。どちらか一方に偏るのではなく、両方を一貫して診られる環境を整えることが、患者さんのためになると確信したからです。

学び続け、つながり続ける。「違和感」を見逃さない医師であるために

____常に最新の知見を深めるために、取り組まれていることはありますか?

開業医になってからまとまった時間を確保するのは難しくなりましたが、可能な限り学会へは参加するようにしています。また、最近は図書の執筆などの「書き物」を頼まれる機会が増えました。執筆にあたっては膨大な調べ物が必要になりますので、そのプロセス自体が私自身の知識をアップデートする貴重な機会になっています。

また、医局時代の先生方との「横のつながり」も非常に大切にしています。私が所属していた医局は非常に仲が良く、大学でバリバリ活躍している先生たちと連絡を取らない日はありません。クリニックで一人診療していても、少しでも困ったことがあればすぐに相談し、大学病院と協力し合える体制があります。同業者と常に議論を交わし、刺激し合うことこそが、知見を深める一番の近道だと感じています。

____どんな時に医師としてのやりがいを感じますか?

患者さんに喜んでいただけることが一番なのはもちろんです。ただ、それ以上に私たちが強い「安心感」と達成感を得るのは、重症化する手前で疾患を発見し、迅速に治療を始められたときですね。重症になってからであれば誰でも気づけますが、形成外科の疾患は1〜2日の遅れで状態が大きく変わってしまうこともあります。「何か嫌な予感がする」「少し様子がおかしい」という段階ですぐに処置ができることは、クリニックとしての大きな強みだと思っています。

____その「違和感」に気づく力は、これまでのご経験から培われたものなのでしょうか?

そうですね。大学病院生活が長く、多くの重症患者さんを診てきた経験が大きいと思います。「この状態は危ないかもしれない」という直感のようなアンテナは、他の人よりはお陰様で働くようになったのかなと感じています。

もちろん、私一人の力だけではありません。今はこの地域で開業医として活動していますが、何かあればすぐに受け入れてくれる周りの病院があってこそ。搬送先が見つからないといった苦労もなく、どこかしらが必ず協力してくれる体制があるからこそ、自信を持って患者さんに最善の医療を提供できています。

育ててくれた千葉へ。医師人生をかけた恩返し

____地域への想いをお聞かせください。

幼少期を海外で過ごし、小学生の後半で千葉へ引っ越してきました。高校や大学、その後の研修などで神奈川、東北、東京など様々な場所で過ごしましたが、不思議とどこにいても心は千葉にありましたね。東北にいた頃も、ひどい時は週に一度は新幹線で千葉に帰ってきていたほどです(笑)。私にとって、千葉はそれだけ居心地が良く、大切な場所なんです。

医師としてのキャリアを積み、次のステップを考えた時、一番に頭に浮かんだのは「残りの人生、自分の技術を誰に還元したいか」ということでした。答えは迷わず「地元である千葉」でした。

____開業された場所も、先生にとって縁の深い土地だそうですね。

実は今クリニックがある場所は、私が受験生時代に通っていた予備校の跡地なんです。以前は都内の港区に住んでいたこともありますが、東京のごみごみした雰囲気よりも、車が走りやすく、少し走れば海や山にも行ける千葉の環境が自分には合っています。政令指定都市として何でも揃う利便性がありながら、落ち着いた時間も流れている。この大好きな千葉の地で、地域の一員としてお役に立てることが今の私の大きな喜びです。

____最後に、この記事をお読みの患者さまへメッセージをお願いします。

「どこに相談すればいいかわからない」皮膚の悩みや、できもの、怪我など、どんな些細なことでも構いません。当院は千葉大学病院をはじめとする多くの医療機関と正式な連携を結んでいます。私たちが地域の「窓口」となり、責任を持って最適な医療へと導きますので、安心してお越しください。

<プロフィール>
医療法人社団啓明会 みどりクリニック 千葉中央/
院長 林 みどり(はやし みどり)

千葉県出身。岩手医科大学卒業後、千葉労災病院での研修を経て、千葉大学形成外科学講座に入局。千葉大学医学部附属病院をはじめ、成田赤十字病院、君津中央病院、松戸市立総合医療センター(医長)など、地域の中核病院で、形成外科医として、高難度の再建手術から、一般的な保険診療まで、幅広く経験を積む。形成外科専門医取得後、美容外科分野へ。Zetith Beauty Clinicでの勤務や、千葉県内美容クリニック院長を経て、「みどりクリニック 千葉中央」を開院。美容医療漫画『Dressing 美容外科医 森野まりあ』の監修も務め、美容医療のリアルな情報や、注意点などを、広く伝えている。

<専門分野>

形成外科

<資格>

日本形成外科学会認定専門医 日本医師会認定産業医

<所属学会>

日本形成外科学会 日本美容外科学会(JSAPS/JSAS) 日本医師会・千葉県医師会会員 日本頭蓋顎顔面外科学会 日本熱傷学会 日本創傷外科学会 日本血管腫学会 GID学会


問い合わせ
043-306-3790

医療法人社団啓明会 みどりクリニック 千葉中央
公式ホームページ:https://midoriclinic.jp/


取材日: 2026年1月15日