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INTERVIEW
名医インタビュー
2025.10.31
泌尿器科
千葉

皮膚科も対応 泌尿器科の名医
【皆川 真吾先生/皆川クリニック】

まさてる散歩〜あなたの街の頼れるクリニック訪問〜

千葉市花見川区にある「皆川クリニック」は、泌尿器科・皮膚科を中心に、風邪など身近な不調にも幅広く対応する地域密着型のクリニックです。院長の皆川真吾先生は約10年前から同地域で泌尿器科の診療に携わり、住民の声に応える形で現在のクリニックを継承して開業。泌尿器科の専門性を生かしながらも、世代や性別を問わず気軽に相談できる環境を整えています。今回は皆川先生に幅広い診療を行う理由や、地域医療への想いについて伺いました。

花見川区から必要とされ、幅広い科目の対応が可能な泌尿器科クリニックを開業

 

____先生が医師を志したきっかけを教えてください。

父が医師で、小さい頃から医療の世界は身近に感じていました。
また私自身が子どもの頃にアレルギーや小児喘息に悩んでいたため、医療のありがたさを感じる機会が多かったのです。当時は疾患の影響で運動も思うようにできず、悔しい思いをすることもありました。そんな時に自分を支えてくれる医師に対して、「人の健康を支える仕事って素晴らしいな」と思うようになりました。

ただ進路として最初から医師を目指していたわけではなく、高校2〜3年生の頃に父の働く姿を改めて見て、「人の役に立てる仕事をしたい」と思うようになったのがきっかけです。自分が病気で苦しんだ経験もあり、同じように悩む人の力になりたいという思いが、医師の道を選ぶきっかけになりました。

____泌尿器科を専門に選ばれた理由を教えてください。

泌尿器科は外科的な手術から内科的な治療まで幅広く対応できる診療科です。診断から手術、そしてその後の経過まで一貫して患者さんをサポートできる点に魅力を感じました。
また医師がカバーする疾患の範囲も広く、がんや良性疾患、不妊症までさまざまな症状に向き合えることも特徴です。外来で関わった患者さんを自ら手術し、その後も長く経過を見守れる──そうした「寄り添い続ける医療」を実践できることが、私にとって大きなやりがいになっています。

____開業に至った経緯をお聞かせください。

総合病院で勤務医として働いていましたが、10年ほど前から依頼を受けて、こちらで週1回だけ泌尿器科外来を担当するようになりました。もともとは皮膚科をされていた場所で、この地域には泌尿器科がなかったのです。そうした経緯もあって、患者さん達から「住んでいる地域で、泌尿器科も診てもらえて助かる」と言っていただく機会が多くなりました。

その後、前任の院長先生が引退されるタイミングで「ぜひ引き継いでほしい」と声をかけていただき、地域の希望にも応える形でクリニックを継承。当初は開業を考えておらず、非常に悩みました。しかし、この地域の患者さんを長く診てきたご縁もあると考えて、幅広い診療が可能な泌尿器科・皮膚科としてのリニューアル継承を決意しました

性別・年齢を問わず患者さんが来院、自費診療は遠方からも

____現在はどのような診療を行っていらっしゃいますか。

泌尿器科や皮膚科の専門的な診療に加えて、風邪の診察やインフルエンザ予防接種など、内科領域をはじめとした身近な健康相談に対応しています。

泌尿器科の分野では、排尿トラブル、尿漏れ、頻尿、前立腺疾患、感染症など、幅広い症状が対象です。膀胱炎や出産後の尿漏れなど、女性の患者さんからのご相談も年々増えてきました。お子さんのおねしょ(夜尿症)に関する相談も受けており、年齢や性別を問わず多くの方にご来院いただいています。

____地域にいながら、専門的な医療を受けられる環境を整えられています。

レーザー治療など、先進的な自費診療にも取り組んでいます。
この分野は保険適応による治療内容が限られているため、自費診療を含めたより良い治療を求めて神奈川や都内など遠方から来院される方も少なくありません。この地域にいながら専門的な医療を受けられる環境を整え、患者さん一人ひとりにとって最適な治療を提案できるよう努めています。

____診療の際に心がけていることはありますか。

泌尿器科はデリケートな悩みを抱える方が多い分野です。また、なかには「年齢を重ねているので仕方がない」と改善を半ば諦めてしまっている患者さんもいらっしゃいます。排尿トラブルで受診される方が多いのですが、実は比較的若い世代の方も多く悩まれている問題です。
少しでも患者さんの不安を軽くし日々のQOLを回復できるよう、丁寧に話を伺いながら分かりやすい説明を心がけています。症状によっては「恥ずかしくて相談しづらい」と感じるケースもあるかと思いますので、安心して話せる雰囲気づくりを大切にしています。

地域に根ざし、体調面で困った時に何でも相談できるクリニックへ

____地域医療に対して、どのような想いをお持ちですか。

この花見川区周辺には幅広い世代の方が暮らしており、多様な悩みに寄り添える地域密着型の診療が必要なエリアです。
私たちは、標榜している泌尿器科や皮膚科の診療に限らず、体調面で困ったときに「どんなことでも、まずは相談してみよう」と思っていただけるような存在を目指しています。 詳しくお話を伺ったうえで、より精密な検査や専門的な治療が必要な場合には、適切な医療機関へスムーズにおつなぎしています。

____最後に、この記事をお読みの患者さんへメッセージをお願いします。

以前は泌尿器科というと男性向けの印象を持たれる方もいらっしゃいましたが、近年では性別を問わず、「生活に直結する悩みに対応する診療科」として少しずつ浸透してきています。
女性の場合は、膀胱炎や尿漏れなどの症状は婦人科でも相談できますが、泌尿器科では専門医によってより詳細な検査や診断を行うことが可能です。

当院では、泌尿器科に加えて皮膚科や、ちょっとした体調不良、風邪症状など内科領域にも対応し、地域の方々が安心して通えるクリニックを目指しています。 これからも、身近で頼れる存在として丁寧な医療を続けていきたいと考えています。

<プロフィール>
皆川クリニック/院長/皆川 真吾先生

秋田大学医学部医学研究科大学院卒業後、同大学医学部 付属病院勤務を経て虎ノ門病院、NTT東日本関東病院、聖路加国際病院、板橋中央総合病院、行徳総合病院などを経て、「皆川クリニック」を継承開業し、現在に至る。

<専門分野>

泌尿器科 皮膚科

<資格>

医学博士 泌尿器科学会専門医・指導医 CVP(接触式前立腺レーザー蒸散術)プロクター

<所属学会>

日本泌尿器科学会 本泌尿器内視鏡・ロボティック学会 日本抗加齢医学会 泌尿器抗加齢医学研究会 日本美容皮膚科学会 女性骨盤底医学会 GSM研究会 日本メンズヘルス医学会


問い合わせ
043-271-5719

皆川クリニック
公式ホームページ: https://www.minagawa.clinic

取材日: 2025年10月17日